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【echar de menos】:英語の「I miss you」(・・・がいないのを寂しく思う)


スペイン語の不思議な熟語シリーズ、第2段、今回のフレーズは「echar de menos」です。


【echar de menos】(・・・がいないのを寂しく思う)


この言い方はイベリアのスペイン語(スペインスペイン語)で、ラテンアメリカでは「extrañar」を使うの一般的です。イベリアのスペイン語で「extrañar」は「奇異に感じる」という意味なのでこれはこれで何故、ラテンアメリカで寂しいという意味になったのか考えると興味深いですね。

さて本題ですが、「echar de menos」の単語1つ1つの意味を分析したいと思います。「ecahr」の原義は「置く、入れる」で「menos」は英語の「less」(より少ない)です。 「de」は前置詞で英語の「of」、日本語の「の」を意味しています。日本語にすると「より少ないの入れる」という意味です。さて、ここからどうやって「・・・がいないのを寂しく思う」という意味になったかをその歴史を紐解いていこうと思います。


Echo de menos……..


この「寂しい」というフレーズ、元々は「hallar de menos」という言葉で使われていました。今でも使われていますが何故か「echar de menos」が市民権を得てよりメジャーになってしまいました。「hallar」は「encontrar」のような意味で「見つける」「気づく」という意味があります。なので「見つける機会(≒会う機会)が「menos」少なくなる。」という意味になり、そこから寂しいという意味が生まれました。なるほど・・・がしかし、疑問は残ります。何故「hallar」から「echar」になったのか?



「echar?」「Porqué?」


この謎を紐解く国が実は隣国のポルトガルなのです。この国は良くも悪くもスペインとの長いライバル関係にあった国なんです。色々な意味で影響を与えあっていたのです。ご存知の方も多いと思いますが、ポルトガル語もスペイン語もラテン語を元に形成された言語で構造や単語はとても似ています。



実はその昔、ポルトガルでは寂しいは「achar menos」 と言って言っていたのです。昔のスペイン人とポルトガル人が交流して行く過程でこの言い回しがスペインに輸入され「achar」がスペイン語の「echar」に置き換えられました。「achar」は形が「echar」に似てますよね?ポルトガルでは「より少ない」を「投げてた」の?と思う方もいるかもしれませんが、ポルトガルでは「achar」の意味は先程のスペイン語の「hallar」「見つける」「気づく」という意味だったのです。スペイン語で「echar」は色々な単語に組み合わせられる、語呂の良いコロケーションにしやすい動詞で、特に意味はなかったのですが、単にクールな響きだったので、この熟語が意味不明なまま「寂しい」という意味でどんどんスペインで広がっていきました。そしていつしか市民権を得てスペイン語に定着しました。




これで合点!めでたしめでたし。単語や熟語を呪文のように覚えて勉強する事は時に苦しくなることもあります。時には単語帳をしまって、息抜きにこのブログを訪れて何か1つ学んで頂ければ幸いです。それではまた次回のブログで!