¿PORQUÉ?
外国語を勉強すると、「何故そういう意味になるの?」と疑問に思うことってありますよね?スペイン語にもそういう言葉がたくさんあります。こういった言葉は単語の意味とのギャップのようなものを感じて覚えにくいことも少なくありません。では「そういった言葉をどうやって覚えていくか?」という事が課題になってきますね。実はこれは成り立ちを学んで行くと簡単に覚えられちゃいます。今日はその1つ…..
「llevar a cabo」:実行する 成し遂げる
これについてお話しをしたいと思います。この言葉は、レベルがB1、B2ぐらいからよく使われるようになります。スペイン語技能検定(西検)では3級ぐらいから使われます。「llevar」には本当に様々な意味があります。例を挙げると「持っていく」「連れていく」「車に乗せる」「(服など)を身につける」「担当する」….まだまだたくさんあります。しかも色々な単語と一緒にコロケーションとして使われ、それを含めると数え切れないほどあります….。さらに「cabo」の意味は「端」とか「岬」という意味があるのですが、「llevar」と組み合わせるともう意味が分かりません。「llevar a cabo」はそんな意味の分からないやつの1つなのです。ちなみに意味は「実行する、成し遂げる」で、以下のように使われます。
Llevó a cabo una gran obra.
(彼は大きな偉業を成し遂げた)
El gobierno ya ha estado llevando a cabo las medidas…
(政府は既にその対策を講じている<実行している>)
うん、使い方は分かった….けど、何故こういう意味なのか?という疑問はまだ残ります。そこでネイティブにも分かるのか、著者は色々な人に聞いてみました……。
がしかし….誰も分からない……。
実はネイティブも何気に使っているのであまり疑問も持たずに覚えてしまっているものなのです。日本語にもそういった言葉ってありますよね?例えば「赤の他人」(なぜ色が赤なのか?)「ヤブ医者」(ヤブってどういう意味?)ネイティブでは無い我々はやはり、外国語を使う機会も限られているのでここは、語源から簡単に覚えたいですね。
さてやっと本題ですが、「llevar」の原義は「(何か)を持って行く」という意味が基本です。そこから派生して色々な意味があると考えてください。一方で「cabo」は「端」が原義ですが、ここではテーブルの「端」をイメージしてください。つまり原義は端の最後に持って行くという意味です。テーブルは意思決定のプロセスと考えるとイメージしやすくなります。つまり最後に持って行く事で「やるんだ」という意思決定をする意味になるのです。
買い物がイメージしやすいかもしれません。買い物カゴに入れている時点では支払いは実行していません。商品を元に戻せば引き返して帰ることもできます。でも商品を買い物カゴに入れて店の奥端にあるレジカウンターまで持って行って支払いをしてさらにカウンターの最後の端まで持って行くと支払い、買い物は実行され完了します。
これが「llevar a cabo」:「実行する 成し遂げる」という意味なのです。ちなみに「llevar a cabo+ 目的語」として例文を使いましたが「llevar+ 目的語+ a cabo」という語順で使うこともできます。これぞ文字通り「…..をcabo(端)に持って行く」という意味になります。では例文を見ていきましょう。
El gobierno ya ha llevado un mínimo de exámenes a cabo.
(政府は既に最低限の検査を行なっています。)
如何でしたでしょうか?シリーズ化して行こうと思うので少しでも「学べたよ」という方は是非、これからのブログもチェックしてみて下さい。それではまた次回まで!!