前回に引き続き、辞書の話をさせて頂きたいと思います。仕事がら色々な言語の辞書を目にすることが多く、辞書を色々比べることが多いので、思うところがたくさんあるのですが、日本の辞書は結構レベルが高いなと感じております。日本にある外国語の辞書は批判も少ない無いですが、個人的には海外と比べたら結構良いのではないかと思います。
その理由はあらゆるや角度から解説があり、例文が多い点にあります。海外の辞書はとにかく例文が少ないんです。(笑)何故少ないかは分かりませんが、何事も日本人みたいにきめ細かく無いので、辞書を作る時もそうなってしまうのかと個人的には思います。ただ単語のニュアンスや用例だったらその言語で書かれた辞書(英語であれば英英辞書)を引いて解決していることは多いみたいですが….。
でもこれがすごく大事なところです。何故かと言うと日本にある外国語辞書のどうしても拭えない弱点なのですが、日本語とヨーロッパの言語の言語構造、単語の意味、ニュアンスが大きく異なり嵌らないことが多いため、細かいところで正確性にかけてしまうからです。これがヨーロッパの言語同士だとこういったギャップが少なくなりますが、日本人は特にその点デメリットが大きいのでその言葉の言語で書かれた辞書で調べることが大切になります。
なんか長い前置きになってしまいました。表題の辞書は『アカデミーアメリカ大陸スペイン語辞典』といってあのスペイン王立アカデミーが出している辞書であります。最も多く利用されている辞書を編纂しているところであります。スペイン本国のみならず中南米諸国でも幅広く使われているスペイン語の標準を規定している組織として、スペイン語圏で最も権威の高い辞書の発行に加え文法や正書法などを規定し、コーパスやスペイン語の質問への回答など情報を提供しています。
『アカデミーアメリカ大陸スペイン語辞典』はなんとラテンアメリカ諸国のスペイン語をベースに2010年に作られた辞書なんです。標準的なスペイン語辞典ですとやはりイベリアのスペイン語を軸に書かれているのでラテンアメリカ諸国のスペイン語に接する時は説明が不足してしまうこともあります。しかしこの辞書はそんな不満も解消してしまう画期的な辞書なのです。ラテンアメリカもスペイン語に地域さが大きいのですが、なんとこの辞書はそれを平準化した上で編纂されているのも魅力の1つです。
今やラテンアメリカのスペイン語話者の方がイベリアのスペイン語よりも多い時代なのでこういった辞書があるのは助かるはずです。今、現在、AMAZON.USで100ドルほどで買えるようです。自分もまだ読んでませんが、購入したらそのレビューもしたいなと思います。それまで暫くお待ちください。