綴ろうここよりもっと先へ

英語とスペイン語の冠詞の使い方の違い その1

前回、お話しした「un」それとも「el」?スペイン語作文 冠詞について」の続編となります。前回は英語とスペイン語の冠詞の使い方はかなり似ているという話でしたが、今回からシリーズ化していく「スペイン語の冠詞」では主に2者の違いを紹介したいと思います。

前回の話では一般的な意味では「un」(不定冠詞)、専門的な意味、本質的な意味、本物の意味では「el/la」(定冠詞)を使うという話でした。これは英語でもスペイン語でも同じです。例えば「ペンは剣よりも強し」と言う場合、英語では…..

 

the pen is mightier than the sword

と言います。これがスペイン語だと……

 

La puluma es más poderosa que la espada

 

これは「思考・言論・著述・情報の伝達は、直接的な暴力よりも人々に影響力がある」という換喩した深い意味を持つため冠詞を使います。これがもし不定冠詞なら我々が普段使ってるペンを指します。我々が普段使っているペンで本物の剣を持っている人には立ち向かえないですよね。

ここまでは前回までの復習でした。では以下の文章の場合はどうでしょう?

健康は富より重要だと思います。

英語だとこのように無冠詞(不可算名詞)で言います。

I think health is more important than wealth 

(健康は富より重要だと思います)

ところがスペイン語だと

Pienso que la salud es más importante que la riqueza.  

(健康は富より重要だと思います)

 とこのような冠詞をつけた言い方をします。では何故2つの言語にこのような使い方の違いがここで生じるのでしょうか?実はこれ2つの言語が考える内容のレベル感の捉え方に違いがあります。「健康は富よりも重要だ」という内容は英語の考え方としては一般人なら誰でもそう考えるレベルの話なのです。もちろん「the」をつけても文法的には間違いではありませんが、わざわざ「the」をつけたのに何も深い意味ないじゃんと聞き手に思われて少し不自然になります。

さて、スペイン語はどうか、スペイン語は少しでも概念的な説明であれば、内容のレベルに関わらず定冠詞をつけます。スペイン語は英語と異なり、無冠詞(不可算名詞)を避ける傾向にあります。ある特別なルールでは無冠詞ですが、それ以外はほぼ冠詞が必要になります。なのでここでは「la」が必要になります。

 

【まとめ】

かなりの部分で英語とスペイン語では冠詞の考え方が似ていますが、冠詞の考え方が異なるケースもこのようにあります。次回以降も2つの言語の冠詞に関する違いをご紹介できればと思います。また無冠詞になる場合のルールも機会があれば説明していきたいと思います。